コムトレーニング(略してコムトレ)は一般的なビジネス研修とは異なり、
身体能力を高めることによってコミュニケーションスキルをアップさせるトレーニングです。
コミュニケーションに関する知識やノウハウなど、頭で理解していても即座に行動に移すことが難しいことはありませんか?
目の前にいる相手に対して、論理から適切な行動を導くのでは反応も悪いでしょうし、
そのようなテンポの悪さがかえって相手に違和感をあたえることになりかねません。
コムトレではコミュニケーションに関わる仕草や行動を、体系化された様々なエクササイズを組み合わせることによって鍛えていきます。
このエクササイズのひとつひとつが、ビジネスにおける様々なシチュエーションで応用できるように作られているのも大きな特徴です。
論理で知識を得るのではなく、運動で脳を鍛えるのです!
どんなに経験を摘んだマネージャーでも常に
「自分がもっとリーダーシップを発揮できれば上手くいくんじゃないか」と思い悩むものではないでしょうか。
しかし昨今の組織ではリーダーの力で推し進めるトップダウン型から、個々の力をうまく引き出してパフォーマンスを高めるボトムアップ型が求められているのも事実です。
昔ながらの「俺について来い」は、今の若手社員にはかえって距離を開ける原因にもなりかねません。
結論を言ってしまうとチームワークの肝は、
メンバーひとりひとりのモチベーションなのです。
そして組織はチームワークで動きますから、誰かひとりが突出してモチベーションが高くても上手くいきません。チーム全体で解決すべき問題です。
だから必ずしも、
あなたひとりのリーダーシップに問題があるわけではないのです。
何かをきっかけにヤル気を出すことはできても、それを維持するのは難しいと思います。
ひとりで頑張ることに虚しさを感じたり、周囲の反応が理想通りでなければ徐々にヤル気が失せていくのは自然なことです。
だからこそ、チーム全体でモチベーションを維持することが大切であり、そのためにはメンバーのコミュニケーションは重要な要素です。
例えば誰かのアイディアに対して何かしら反応したり、些細ことでも情報連携することで業務の関わりを常に実感していれば、モチベーションが低下しにくいことは容易に想像できます。
チーム内のコミュニケーションが活性化することで、ひとりひとりの行動が相互に意識され、ヤル気の維持に繋がります。
現代社会は、コミュニケーションを深める手段を失っています。
一昔前では「飲みニケーション」で仕事のノウハウから悩みまで、腹を割って話す機会がありました。
今ではライフスタイルの多様化でお酒以外に時間を使う若者が増えました。
さらに厳しいコンプライアンスの中、うっかり飲みに誘うとその気がなくてもパワハラやセクハラと誤解されることもあります。
社内の人とは「仕事だけの付き合い」という、なんともドライな関係が徐々に広まりつつあります。
このような現代の企業病とも言うべき慢性コミュニケーション不全を解消すべく、
コムトレーニング(略してコムトレ)は開発されました。
コムトレは若い世代の社会人に不足しがちな・・・
を高める研修です。
研修はメンバー全員で取り組むことで
モチベーションとチームワークの向上を図りますので、
チームのコミュニケーション改善について、即、導入効果を実感できます。
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のウィリアム・グリーノーは、
ただ走らせるよりも平均台や不安定な障害物、ゴム製のはしごを上らせるなどしたラットのほうが2週間後のBDNF(神経成長因子)が35%増加しているのを発見しました。[1]
他にも人体を含む様々な実験結果から有酸素運動が神経伝達物質を増やすことがわかっています。
これらの事実からハーバード大学のジョンJ・レイティ医学博士は
「動きが複雑であればあるほどシナプスの結びつきは複雑になり、こうしたネットワークは運動を通して作られたものであっても、他の領域に動員され、思考にも使われる」と述べています。[2]
つまり運動によって得られた能力が、振舞い方だけでなく考え方も変えていくということです。
また闇雲に身体を動かせば良い訳ではなく、目的に合わせた運動をこなすことが大切です。
コムトレではコミュニケーション能力に特化したエクササイズを多数用意し、参加者のレベルや目的に応じて効果的なトレーニングを実施します。
【参考文献】
[1]Klintsova AY, Dickson E, Yoshida R, & Greenough WT (2004). Altered expression of BDNF and its high-affinity receptor TrkB in response to complex motor learning and moderate exercise. Brain Res 1028, 92-104.
[2]John J. Ratey, Eric Hagerman (2008). Spark:The Revolutionary New Science of Exercise and the Brain